FOR THOSE AFRAID

鍼が怖い方へ

「鍼は痛いのでは?」というご不安に、当院がどのように対応しているかをご説明します

鍼施術のクローズアップ

「鍼治療は痛いのではないか」というご不安は、はじめての方からよくいただきます。実際に使用する鍼の太さや、当院での配慮について、率直にご説明いたします。

結論としては、当院の鍼施術はほとんどの方が「思ったより痛くない」とお感じになります。ただし完全に無痛ではない場合もあり、その点も含めて正直にお伝えします。

そして、これは私自身の話ですが——私も痛い鍼は嫌いですし、熱いだけのお灸も嫌いです。自分が嫌なことは、なるべく患者さんにもしたくない。当院の工夫は、すべてそこから始まっています。

当院で使う鍼の太さ

医療用注射針と鍼治療の鍼では、太さが大きく異なります。

注射針と鍼の太さの比較
種類太さの目安
採血用注射針約 0.7〜0.9 mm
髪の毛約 0.05〜0.15 mm
当院の鍼(標準)約 0.16〜0.20 mm(髪の毛とほぼ同等)
当院の鍼(細め)約 0.12〜0.14 mm(さらに細い)

※ 注射針は薬液を通すため中空構造ですが、鍼治療の鍼は中実(中身が詰まっている)のため、同じ太さでも刺入時の体感が異なります。

当院の「痛みを最小化する工夫」

細い鍼の選択

痛みに敏感な方には、より細い鍼を使用します。お子さま向けの「刺さない鍼(てい鍼)」も対応可能です。

刺入時の手技

専用の管(鍼管)を使った「管鍼法」により、皮膚への刺入抵抗を最小限に抑えます。これは日本の鍼灸師が一般的に使う技法です。

刺入深さの調整

ツボの位置・症状の深さに応じて、刺入する深さを細かく調整します。「響き(独特の感覚)」が苦手な方にはお伝えいただけば調整可能です。

鍼を使わない選択肢もあります

どうしても鍼が苦手な方には、お灸のみ・特殊超音波のみでの施術もご相談いただけます。鍼は施術の一手段であり、必須ではありません。

体質に合わせて、道具を選びます

「どこで鍼を受けても痛く感じる」「お灸を受けるとヒリヒリする」——そういう方は、体質に対して道具が合っていない可能性があると当院では考えています。体質は人それぞれ違い、同じ人でも日によって変わります。一つの道具だけですべての方に対応するのではなく、その日のその方に合わせて道具を替えます。

皮膚が硬いタイプ

三稜鍼(さんりょうしん)を用います。

皮膚が柔らかいタイプ

お灸を中心に組み立てます。

その中間のタイプ

毫鍼(ごうしん・一般的な鍼)を用います。

皮膚の硬さからタイプを見立て、その日の施術部位に合った刺激を選びます。タイプが合っていれば、痛みを感じないことが大半です。この考え方は、大阪・八尾市の「大師流はり灸療院」で学んだ大師流の流れをくむものです。

お灸の「熱さ」にも工夫があります

灸点液(きゅうてんえき)

肌に直接すえるお灸には、ビワの葉を煮詰めた「灸点液」を使います。心地よい熱感でお灸が自然に消えるようにし、やけどを残さないための工夫です。

竹筒による熱の緩和(深谷灸法)

お灸が燃えきると同時に、竹筒で周囲をやさしく圧迫して熱さを和らげます。「ゲートコントロール」と呼ばれる体の生理作用を利用した方法で、昭和の名灸師・深谷伊三郎の「深谷灸法」に基づいています。

私自身、学生時代にこのお灸を受けて「熱いだけではない、気持ちのよいお灸」を初めて知り、灸の施術が好きになりました。当院のお灸は、その経験が土台になっています。

鍼もお灸も使わない施術(特殊超音波)

当院には、鍼もお灸も使わない選択肢として超音波治療器を用いた施術があります。最初にゲルを塗るときに少しひんやりするだけで、あとは徐々に温かくなっていく感覚です。刺す痛みはありません。

超音波は、温熱作用(血流への働きかけ)と機械的作用(微細な振動)の2つの働きが知られており、指では届かない深さまで到達します。「鍼灸はどうしても怖い」という方は、まずこの施術からご相談ください。

→ 治療機器について詳しく

実際の体感(正直なご説明)

実際の鍼の細さ・施術の様子

刺入時:チクッと感じることがあります

蚊に刺されたくらい、または何も感じないほどの場合がほとんどです。痛みに敏感な部位(指先・顔面など)では多少感じることもあります。

置鍼中:「重だるい感覚」を感じることがあります

「響き」と呼ばれる独特の感覚で、ツボに鍼が当たったサインとされます。痛みではありませんが、感覚として残ります。苦手な方は事前にお伝えください。

施術後:稀に「鍼の跡」「内出血」が出ることも

鍼の跡が数日残ることや、ごく稀に内出血が起こることがあります(皮下の毛細血管に当たった場合)。健康被害ではなく、自然に消失します。

初回ご来院の方へ

「やっぱり怖い」と感じられた場合、無理に施術を受ける必要はありません。施術前のカウンセリングで遠慮なくお伝えください。

体験的に1本だけ刺してみる対応も可能

「鍼がどんなものかまず体験したい」という場合、痛みの少ない部位に1本だけ刺してご感覚を確認することもできます。それから本格施術を進めるか判断していただけます。

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