漢方薬に副作用は無い?

最近は病院などでもツムラの漢方薬などが処方されるようになり、
漢方薬も身近になったと思います。
「漢方薬に副作用は無い!」
一時期テレビ等で上記のような言葉が良く流されました。

今回は漢方薬の副作用について書こうと思います。

結果から先に書きますと、漢方薬に副作用はあります。

漢方薬を処方する時は問診をしたうえで、脈、お腹、舌の状態を診て
今現在の身体の状態を判断します。
コレを証を立てるといいます。西洋医学で言うところの診断ですね。

細かく書くと長くなるので大雑把に書きますが、以下のことを考えながら証を立てます。
熱を持っているのか、冷えているのか、
体力があるのか、体力が無いのか、
身体のどの部分がダメージを受けているのか・・・。

例えば、熱を持っている人には、熱を散らす漢方薬を出します。
体力が無い人には、体力を補う漢方薬を出します。

もしコレが逆になるとどうでしょう??
熱を持っている人に、温める作用がある漢方薬を出す。
体力が有り余ってる人に、体力を補う薬を出す。
前者の場合はさらに熱が溢れますし、後者は元気が良くなり過ぎます。
元気が良過ぎるのも考え物で、じっとしていられなかったり
身体が覚醒しすぎて寝つきが悪くなるかもしれません。
何事も程ほどが一番です。

少し話はそれましたが、証と反対の薬を出すと状態が悪化することがあります。
これが私の考える漢方薬の副作用です。
ちゃんと使えば効果があるだけに、誤って使うと逆の効果が出るということです。
漢方薬は専門の漢方医、漢方薬局などで処方してもらうと効果を実感しやすいと思います。

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