前回は漢方薬の副作用について触れましたが、
鍼灸治療の副作用についても触れようと思います。
個人的には鍼灸治療にも副作用があると考えています。
これも先の漢方薬と同じく、鍼灸治療に効果があるからこそ副作用があると考えます。
両方の肩こりを訴えて来院した患者さん。
まずは右側の肩こりを治療したら、逆に左側が重くなったように感じる。
この状態で終わると、左側が悪化したように感じますね。
患者さんからすると副作用が出たようなものです。
もちろんその後、筋肉の硬さのバランスを考えて
左側も治療することでこの違和感は消えます。
わかりやすく左右の肩と大雑把に書きましたが、
身体の前面・後面、左・右、上半身・下半身など
色々なバランスを考えて治療しなければいけません。
緩みすぎることで特定部位が違和感や痛みを出す。
急激な血流量の変化による脳貧血。
筋肉、皮膚組織の損傷による違和感、かゆみ。
これらの副作用は、「はり」や「おきゅう」をした結果、
どこにどういう風な作用が起こるかを考えながら治療することで軽減できます。
脳貧血は姿勢が重要なので、そこをカバーしておけばほぼ起こりません。
ただ何でもかんでも刺せば、温めれば良いといった施術を行うと痛い目を見ることになります。
治療を受けるにあたって不安な方は、担当の先生に気が済むまで質問してみて下さいね。
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