身体がしんどくなって鍼灸を受けに来たアナタ。
鍼を沢山してもらいたいですか?
それとも・・・
今回の内容は刺激量の話
鍼を打ったり、お灸をしたり、超音波を当てたり、整体をしたり。
うちでは沢山の施術方法があります。
全種類やる方が効果があるんでしょうか?
先に答えを書いておくと、すべての方法をやるほうが良いわけではありません。
なぜ沢山の施術方法を受けるのが良くないのか
損傷が増える
鍼を刺したりやお灸をすると組織の損傷を伴います。
その損傷を身体が治さなければいけないと思って、血流が良くなり症状改善に向かいます。
ただ体に症状が出ている時は、どこかを損傷していることが多いです。
元々あった損傷にさらに損傷を足していくわけですが、コレってどう思いますか?
鍼や灸で起きる損傷は小さいものですが、塵も積もればというやつで・・・。
そもそも体力が無い
不調を訴える方の中には、睡眠の質が悪かったり、胃腸の調子が悪い方もおられます。
身体を修復させるためのホルモン(成長ホルモン)は睡眠時か運動後にしか出ません。
睡眠の質が悪いと、修復させる力が落ちている状態です。
胃腸の状態が悪いと、そもそも修復させる為の材料が食事から取れてない。
こんな状態の人に沢山の刺激は必要でしょうか?
私の仕事は
アナタの今の状態を適切に見極め、それに合う刺激を選択して施術する事です。
必要な人には鍼を全身で200本くらい打ったりもします。
必要のない人には刺さずに終わります。
してはいけない人には痛みの無い優しい施術で終えます。
沢山刺すのが悪いという話ではなく、必要な刺激を必要なだけ行うという事です。
多く打ってもらうと得なのか?
薬で例えてみると、風邪で受診したら風邪薬を1度に山ほど吞まされた。
お腹が減ったので、ご飯を3合食べてみた。
普通のマッサージしか受けてない人が、相撲取り用のゴリゴリのマッサージを受けた。
考えなしに、鍼を沢山打つってこんな感じの事と一緒です。
沢山やってもらった満足感はありますが、その後身体が受ける影響は??
施術は引き算
本当にうまい施術は無駄な手法がありません。
薬でも何でも増やすのは簡単ですが、減らすのが難しいんです。
本当に必要なものだけを提供する事で、長い時間を奪う事もなく、身体への負担も少なく済みます。
実際は多いから得ではなく、少ないから得だったりするんですよね。
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