治療のベースとなっている『深谷灸の基本十項。』

施灸画像

安藤鍼灸院での治療のベースになっている考えに

【深谷灸の基本十項】と言うものがあります。

昭和の名灸師といわれた、深谷伊三郎先生が行った深谷灸法の根幹ともいえるものです。

深谷先生については↓をご参照下さい。

深谷伊三郎(ふかや いさぶろう、1900年 – 1974年)は、日本の灸師。
東京に生まれ、早稲田大学入学→日本大学法学科卒業。肺結核にて5年間病床に臥し、灸治療により劇的な回復を遂げる。その後、一念発起し、鍼灸界へ身を投じ、特に灸の研究には優れた業績を残している。深谷灸法の確立や灸に関する書物を著したりもした。弟子に入江靖二をはじめとした多くの弟子がいる。鍼灸治療雑誌を20年間刊行したり、鍼灸之世界社の主宰を務めるなどした。代表作に名家灸選釈義があり、現在でも多くの鍼灸師が治療の際にこの名家灸選釈義を使用している。なお、息子の新間英雄はミュージシャン、孫の立川志らくは落語立川流の真打ちである。

wikiより転載

 

深谷灸の基本十項

1、経穴は効くものでなく、効かすものである。

2、成書の経穴部位は方角を示すのみ。

3、経穴は移動する。

4、名穴を駆使して効果を挙げよ。

5、少穴で効果を挙げるべきである。

6、反応のない穴は効き目が少ない。
 (効き目の出ない物は出すようにする。)

7、そこが悪いからとそこへすえても効果はない。

8、名穴であっても、ただそれだけに効くのではない。

9、灸の大小壮数は患者の体質に合わせよ。
 (熱くないところは熱くなるまですえる)

10、経穴は手際よく取穴せよ。

 

これら10項目が基本十項です。

深谷灸では昔ながらの痕が着くお灸を行う事から、患者さまへの様々な配慮が見受けられます。

ツボを少なくするのも火傷の後を増やさない為だったりします。

何でもかんでも熱いお灸をすえれば良いって言ってるんじゃないんですよね。

 

で、これらの考え方は当院での治療のベースになっております。

 

基本十項自体に、内容がかぶっている部分があるので、要約すると・・・

 

1、経穴は教科書どおりに取っても効かないし、まして症状が出ている所に治療点があるとは限らない

2、患者さまの体質によってツボの場所が異なるし、同じ人でも日によっても違う

3、同じように刺激量も人によって、日によって違う

4、この症状にはコレ!といったパターンも存在するので、ソレを有効に使う。

5、効かすコツ(姿勢であったり順番であったり)があるので、それも考える。

6、なるべく治療点を少なくして患者さまへの負担を減らすべきである。

7、また手際よく治療点を決める事で、患者さまに安心感を与えるように心がける。

 

とこんな感じに・・・あんまり要約になってないかも(;^ω^)

現在の自分ではこんな風に要約してベースとして考えています。

自身のレベルによって、理解度が変わる気がします。

 

今回は当院が治療を考える上でのベースになっている

『深谷灸の基本十項』をご紹介しました。

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